農業ITとは

 いま注目を集めているのは農業の生産工程のコンピュータ利用です。農業ITには2つの方向性があります。前者は、植物工場に代表される生産工程の自動制御化です。外部の気候変化の影響を最小限にし、肥料の最適化を制御し、農作物の収穫の最適化を観察しています。そこでの主役は、センサーやロボットです。後者は、生産工程での人間の作業の支援をITにて行います。従来の生産工程での農業従事者の知恵を記録し、情報を確認し、統計を分析し、知を確認し、共有し効率を高めます。その他には農業機械の無人運転や直販所の販売管理等の生産工程以外もあります。

 

aKnow Advanced 導入コンサルティング・サービス

農場管理管理システムaKnow Advancedに特化したサービスです。aKnow Advancedは以下の特徴があります。

  1. 栽培、収穫、出荷までのすべての工程を対象とする。
  2. 各工程定義をユーザーが設定する。
  3. 作業記録をプロジェクト単位(1作)単位に行う。
  4. 関連原価集計をプロジェクト単位に行う。
  5. プロジェクト単位の生産計画、作業計画、日報、記録が連動している。
  6. 契約栽培、出荷調整、会計連動に対応している。
  7. 国際的なGAPの管理水準での管理が可能になる。

aKnowAdvancedを農場に導入するするため以下の対応が必要です。

  1. 農場のGAP認証状況の確認
  2. 現行の全工程の作業内容の確認
  3. プロジェクト単位設定 ほ場と作付けと顧客の関係
  4. 各工程作業の定義
  5. 各種マスターや台帳の登録 顧客個別の仕様の多さ、作業受託有無や自家肥料有無や資材再利用が複雑性を生みます。
  6. 生産計画、作業計画、日報、記録の関連性の理解が必要です。
  7. GAP管理点をシステム活用するか、別途管理とするかの切り分けが必要です。
  8. 全作業者の活動(人件費集計)を記録するため、入力体制の検討が必要になります。

短期間に効率的にaKnowAdvancedを導入し、定着するため、当社代表は専門家として、高度な知識(ASIAGAP指導員 ITコーディネータ)と、経験(モニター導入実績あり)にて、本サービスを提供します。

農場管理システムの導入支援サービス

 農場がGAP認証に準拠した管理や記録を実行すると管理工数が増加します。表計算ソフトでの対応は可能ですが、効率的ではありません。生産計画、日報、記録の連携がないので、二重入力や確認の手間が増えます。また作業員間の情報共有も不十分となります。

 農場管理システムが多くの会社から提供されています。適切なサービスの選択が必要です。選択基準は以下の点を考慮します。

  1. 生産、販売、経営と幅広い工程を対象とすること
  2. 生産計画、日報、記録が機能連携していること
  3. 作業員全員が情報共有可能なこと
  4. 圃場でのモバイル活用(カメラ利用)が可能なこと
  5. 関連他システム(会計、センサー等)とデータ連携可能なこと

当社代表はASIAGAP指導員でありITコーディネータです。農場の状態に応じた複合的な支援サービスを提供します。その特徴を以下に示します。

  1. 複数のクラウドサービスを利用した統合的な農場管理システム(GAP記録、農場管理マニュアル、会計)の構築を支援します。
  2. 目的別(経営者、責任者、作業員等)対象別(GAP、IT)に最適な研修を統合的に支援します
  3. 各種補助金(ITコーディネータ対象)を活用し農場の負担を削減します

表計算利用の手間を大幅に削減した高度なデータ管理と経営分析が可能になります。

農場管理システムの導入を含まないGAP認証準備の支援もいたします。

フードチェーンIT戦略立案支援サービス

  農業経営者には以下の3つ役割があります。

  1. 生産者としての農産物の安心安全に関する品質確保の役割
  2. 販売者として顧客のニーズに応じた食味提供と適正価格での販売の役割
  3. 事業者としての事業の持続性成長を確保する役割

以上の役割を果たすためには、適切な計画立案や、現場での事実の基づく記録や、販売実績や顧客の声の確認が必要になります。IT(コンピュータ技術)を利活用して、事業や生産工程の見える化が必要です。基礎となる食の安全・安心を情報として、関連情報とまとめることが重要です。単なる生産工程の農業IT導入では不十分です。フードチェーンを統合したIT戦略を立案することが重要です。その戦略立案には以下の要素を含みます。

  1. 生産工程ではJGAP・ASIAGAP認証基準に応じた情報を記録し工程の見える化と情報共有を行います
  2. 販売工程では原価計算を適切にし圃場単位や栽培計画単位に原価の見える化を行います。
  3. 生産情報と販売情報を連動させ、収益計画や実績を確認し経営の見える化を行います。
  4. IT活用により農業従事者の知の共有や形式化を支援します。

また、低農薬だけではなく、環境戦略で説明したエコプレミアム顧客が喜んで支払う新たな価値)で農作物の競合優位を考えていきましょう。当社はフードチェーンIT戦略の立案支援サービスを提供します。当社代表はJGAP・ASIAGAP指導員の資格を取得しております。

地球環境問題と日本の農業

 代表は大学院で地球環境問題を対象とした環境政策や企業技術戦略を学びました。地球環境問題は産業革命以降の人間活動が地球の資源枯渇や生態系の再生機能の劣化が起因しています。解決すべき7つの課題があります。

  1. 人口の増加
  2. 食料の不足
  3. 水資源の不足
  4. 気候の劣化
  5. エネルギー資源の枯渇
  6. 地下資源の枯渇
  7. 生態系の再生能力の劣化

日本の立場で農業との関連を考えると以下の課題に直面しています。

  1. 人口減少下での農業従事者の減少や高齢化
  2. 耕作放棄地の増加
  3. 食の自給率が40%と低下
  4. 森林 里山管理不足による優良な水資源の減少
  5. 異常気象による農作物の被害増加
  6. エネルギー価格の上昇 放射能による農作物の汚染

 産業として農業は脆弱な状況にあります。海外での人口増加や異常気象により食料の輸入か困難になれば、それを代替する生産力が日本にはありません。国の農業への補助金等の振興策も重要ですが、農業の知恵を形式化する農業ITは現場指向の重要な対策です。