なぜ読書をすすめるのか?

多くの経営学に関する本を読んできました。この本は売れるだろうなと読んでる途中で深い印象を得ることがあります。その理由は2つあります。最初に、優れた視点からの説明により、経営課題の本質を捉えるツールを生み出しています。そのツールを使用すれば漏れ無く、重なりなく、論理的な表記を可能にします。次に、読んでいて、抽象度が高くなく、戦略立案の要点を整理したものがあります。そのような本を以下におすすめしています。


・ビジネスモデルに関する本

ビジネスモデル・ジェネレーション 著アレックス・オスターワルダー&イヴ・ピニュール

翔泳社 2012年

スイス・ローザンヌ大学の教授とその教え子の著作です。キャンパスと言う様式に9つの要素を書き込むことにより鳥瞰的に考え、要素間の関連を考えることが出来ます。グループ討議にも活用できます。難しい定義や概念がないので導入しやすい。


・戦略立案に関する本

ストーリーとしての競争戦略 著 楠木 建 東洋経済新報社 2010年

一橋大学大学院教授の著作です。500ページの大著ですが読みやすいです。日本企業の事例紹介も多く、理論的な概念は抽象度は高くありません。良い戦略とは何かを認識出来る構成です。経営学の本としてはよく売れています。

・イノベーションに関する本

コトラーのイノベーション・マーケティング 著 フェルナンド・トリアデス・デ・ベス&フィリップ・コトラー 翔泳社 2011年

マーケティングの大家コトラーとコンサルタントの著作です。2部構成で前半はAーFモデルというイノベーションを実行するための役割モデルを示しています。後半は企業がイノベーションを実行する上での要素である計画化、報酬、評価、創造的文化を取り上げている。イノベーションは戦略とりて立案し実行、管理できるものだと捉えている。